健康診断
特定健康診査
生活習慣病は,バランスの取れた食生活,適度な運動習慣を身に着けることで予防可能と言われております.特定健診はメタボリックシンドロームに着目した健康診査です.内臓脂肪の蓄積を把握することにより,糖尿病,高血圧症,脂質異常症などの生活習慣病の予防を図ることを目的としています.健診内容は基本的な健診(問診・身体所見・採血(糖尿病・脂質異常症・肝機能・腎機能)・採尿)と追加できる詳細健診(貧血・心電図・眼底検査)からなっており,患者様の既往歴や自他覚症状で詳細健診の追加を患者様と相談し決めております.40~74歳の方が対象で,75歳以上の方は後期高齢者医療健康診査となり,問診内容に違いがありますが,それ以外の内容は同じです.基本的には無料ですが,加入されている保険内容と追加する詳細健診の内容により自己負担が発生する場合があります. 松原市の特定健診について,詳しくは下記のリンク先をご覧ください.
一般健診・雇用時健診
一般健診A:料金3000円
内科診察,身体計測(身長・体重・腹囲・BMI・血圧),視力・聴力,尿検査(尿蛋白,尿潜血,尿糖)
一般健診B:料金5000円
一般健診A+胸部レントゲン
一般健診C:料金7000円
一般健診B+心電図
一般健診D:料金9000円
一般健診C+採血(貧血・肝機能・脂質・血糖)
健康診断でひっかかった方へ
健康診断の結果を未来に活かしましょう
健康診断の結果を理解することで,ご自身の身体の健康状態を正確に把握することができます.健康状態を知り,適切な対処を行えば,将来受ける治療を最小限に抑えたり,大きな病気を予防することができます.
健康診断で指摘されやすい異常
健康診断で指摘されやすい異常と,その異常が持つ危険性・対処方法について紹介します。
血糖値が高い
血糖値が高い状態を放置すると,耐糖能異常(糖尿病予備軍)からいずれは糖尿病へと進展します.血糖値を上昇させるの栄養素は炭水化物です.暴飲暴食を避けてバランスのいい食生活を送ることにより,糖尿病の発症を予防できます.
コレステロール値が高い
コレステロール値が高い場合,動脈硬化性病変が進行し,心臓や脳の病気を引き起こします.喫煙される方や糖尿病,腎臓病をお持ちの方は血管病変のリスクがより高く,脂の摂りすぎに注意する食事などを含めた脂質管理をすることにより,血管病変の悪化を予防することができます.
血圧が高い
高血圧も,心臓や脳に代表される動脈硬化性疾患を悪化させます.塩分を摂りすぎない,禁煙をするなど,生活習慣の改善により血圧を安定させることで,血管の損傷を守ることができます.
尿の異常
尿の異常は,尿糖,尿蛋白,尿潜血が代表的です.尿 糖は糖尿病の可能性があり,尿蛋白・尿潜血は腎臓や膀胱など尿路系の病気が考えられます.異常がある場合は精密検査を受け,早期に原因の特定を行うことが非常に重要です.
尿酸値が高い
尿酸値の高い状態が持続すると,尿酸塩が様々な場所に蓄積します.関節では痛くて有名な痛風を発症し,尿路系では尿路結石や痛風腎を来します.高尿酸血症は血管の炎症も引き起こし,また生活習慣病を併発してることが多く,それら多くの疾患が重なり合い 動脈硬化性疾患を進展させます.プリン体の多い食事を控えることで尿酸値を管理し,病気の発症などを予防することができます.
肝臓の値が高い
肝機能異常の原因は非常に多岐にわたります.ウイルス性疾患や腫瘍性病変が代表的ですが,生活習慣病に関連する肝機能異常もあります.アルコールによる肝障害やアルコールによらない脂肪肝炎がよく知られています.アルコールの制限や,適切な体重の維持,食生活の改善などを行い,肝機能の改善を 図ります.